憂鬱の科学

ナンバー2


 昨年秋の党役員人事で安倍総理は岸田文雄を幹事長に就かせる意向だとの情報を聞かされたが、今年6月二階幹事長は既に幹事長を経験している石破茂の派閥パーティーで講師を務め、ポスト安倍への途を確かにしたい岸田の幹事長就任を抑えるべく、石破への接近を示して安倍総理を威嚇した。



 岸信介内閣の発足に功績を得た川島正次郎は幹事長に就き、岸内閣退陣後に打たれた総裁選では官僚派の池田隼人が、党人派からは石井光次郎と大野伴睦が立候補の意向を見せたが、川島は自身の子分10人ほどを引き連れ大野支持の素振りを示しながら、党人派が官僚派の池田に勝つ為には石井一本に絞るべきと大野を説き伏せ、大野が退くや池田支持に翻身し、池田内閣で副総裁に就いた大野が病没すると川島が副総裁の地位を襲っている。

 池田が病で退陣するに当り、川島は佐藤栄作を後継に指名させ、佐藤内閣で引き続き副総裁の地位を維持し続けた。

 1970年佐藤総理は後継に岸信介の派閥を川島と割った福田赴夫を指名せんと考えたが、副総裁・川島は田中角栄幹事長とともに佐藤との距離が総理総裁から疎遠にさせていた中間派議員らを総裁選での佐藤支持に纏め上げ、佐藤4選を実現し、佐藤内閣の長期化を以て田中の佐藤後継への地固めに貢献した。



 早くから安倍4選を唱えた二階俊博は岸田がポスト安倍への道を固めるべく党内第二派閥を率いる麻生太郎の大宏池会構想に応ずる条件を以て幹事長に就くことを抑止し、岸田派重鎮の溝手参議を落選させ、岸田派衆議・吉川赴を支部長とする静岡5区選出の細野豪志を後援して、岸田への掣肘を続けるが、安倍4選の可能性を拡げることは麻生派・岸田派の合同で党内第一派閥に伸し上がることを能く抑え込むことだろう。

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  2. 2020/07/21(火)
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