憂鬱の科学

UNIQLOのブラック度数


UNIQLO UNIQLO UNIQLO UNIQLO
 室町時代の守護大名体制下で今の山口県を本拠とした大内氏は明との交易で莫大な殖財を遂げた大名として知られる。

 半島・亜大陸との距離の近さから図った自然な営為ではあったろうが、それが彼地の要路との結託に因るものであったならば話は地理的要因外の人的要素に基づくものとなる。

 以前、週刊文春に掲載された中国でのユニクロ工場への潜入レポを憶い起こし、今再たフランスの人権団体が日本のアパレル・メーカーを司法へ告発する報道を見て、ユニクロの社業隆盛が彼地での非人道的行為に因むものではなかったかが重大な関心事となっている。

 わが国の偏狭性に対する批判を逞しくしてきたファースト・リテイリングの柳井正氏は政治に対する中立性を唱えて、中国共産党政府によるウイグル人への人権侵害について意見の表白を拒んだが、それが能動的・積極的意図に拠った行為に関する回避であったならば、事は世界に対する日本全体の重大事だと思う。

 日本の実業家が外国における権力者らの横暴を知りながら、自己の利益を謀って左袒し続けてきたとするならば、その恩恵を被ってきた一般消費者らにも贖罪を求められて然るべきである筈だ。

 日本が史上の夜明けを迎えんとした頃、初めて日本に鎖国の扉を叩いたアメリカでは近代工業の発展を期する社会制度の確立を目指した北軍と綿花栽培の経営を護るべく奴隷労働を是とする南軍とが国を二分して死闘を繰り展げたが、その結末に因って米合衆国は人類の歴史における新たな経済体制を確立するに至った。

 然るに、わが国の実業家は歴史上の進歩に対して退嬰的な低開発地域での非人道的行為を前提とする事業に因って殖財を果たしたとするならば、わが国の恥辱である以上に犯罪を業とする巨悪であると指弾せざるを得ない。
スポンサーサイト



  1.  メッセージ・フォーム             
  2. 2021/04/13(火)
  3. | コメント:0

グローバリゼーション | ホーム | ユニクロ=クニウロ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する